パトシBLOG

インフラエンジニア兼マネージャーがキャリアとおすすめの本を綴る

転職先では自分を出すことより、相手を知ることが先

約7年前、僕は初めての転職をした。初めての転職というのは何から何まで本当にわからなくて、転職先でどう振る舞うべきかについて、転職経験のある友人たちに話を聞いたり、本をたくさん読んだりした。その中で役に立ったのがこの本だった。タイトルは「会社は2年で辞めていい」だが、転職を十数回重ねている筆者が会社の辞め方から新しい職場へのなじみ方まで書いてくれている。

初めての転職をしてすぐの頃

新しい会社に入ってすぐの頃は、正直ビビっていた。会社の人、全員が仕事のデキる人に見えていたくらいだ。浮足だっていた。まるで周りが見えていなかったと思う。その結果、当然だが数ヶ月間は仕事が空回りしていた。それなりの期待もされて入社していたので、このままじゃマズいと思いながら、この本を読み返していたと思う。

自分を出すことより、相手を知ることが先

そうすると、この本には新しい職場の溶け込み方は、基本的には時間が解決してくれる、と書いてあったので少し安心した。だいたい半年、長くても一年で適応できる、と書いてあった。さすがに十数回も転職している人の言葉は説得力があった。

そして、大原則は「自分を出すことより、相手を知ることが先」というのが印象的だった。筆者は自分を出し過ぎた転職の時は失敗したらしい。自己アピールより、周囲の観察を優先させた方が上手くいったそうだ。

まずは、座席表を手に入れて、顔と名前を覚える。相手には知られているけれども、自分は相手を知らないという状態を解消すること。それからコピー機や社内LANの使い方などを覚えること。など、新しい環境のストレスを少しずつ消していけば良いと。

それから、飲み会に誘われても、社内の派閥などの人間関係がわからない状態では、後で車内でどういう噂が立つかわからないから、自分のことをしゃべりすぎず、聞き上手に徹した方が良い、というのは目から鱗だったね。

その後の僕は、頑張ることをやめて、時間の流れに身を任せた。そうしたらたぶん半年も経つころにはすっかり馴染んでいたと思う。

初めての転職をしてきた新しい部下にもこの本を勧めている

一方で初めての転職をしてきた部下が、焦って自分の成果を出したがっていたこともあった。自分はもっと仕事ができるのに、どうしてあのプロジェクトを任してくれないのか、と不満を言っていた。そんな時にこの本を渡して、相手を知ることから始めればいいからと諭した。本が戻ってきた時には不満も収まって、地に足をつけて仕事をし始めてくれた。

みんな、初めての転職はわからないことだらけだと思う。人材紹介会社は売れば終わりなので、入社した後のことまではアドバイスしてくれない。こういう転職ノウハウが世の中にもっと広まれば、多くの人の転職の不安が軽減されるのにと思う。