パトシBLOG

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昭和天皇物語:昭和史を学べるこのマンガが面白い

昭和20年9月27日、終戦直後に昭和天皇連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサーと会見する回想シーンから始まる。その会見の中で、昭和天皇

私は日本の戦争遂行に伴う如何なることにも全責任を負います

と、マッカーサーに伝える場面が印象的だ。

一方のマッカーサーは、

天皇裕仁は”命乞い”のために私を訪ねたのではなかった。かつての世界の歴史上にいたであろうか。自らの命と引き換えに、自国民を救おうとした国王が。天皇裕仁はどのような数奇な運命を辿ってきたのか私は知りたいと思った。

と述懐している。このシーンで僕も同じように太平洋戦争の最中を過ごされた昭和天皇のことが知りたくなった。

マッカーサー回顧録

冒頭のくだりは、「マッカーサー回顧録」からの引用と思われるが(僕はまだ読んでいないが)、「全責任を負う」との天皇のご発言は、会見に同席した通訳官の記録にはそのような内容はないらしく、マッカーサー回顧録のみから来ているそうなので信憑性を疑う向きもあるらしいですね。

何にせよ、その後のアメリカの占領政策と戦後の日本の復興に昭和天皇の存在が欠かせないものだったのではないかと思うようになってきた。

僕は昭和の生まれだが、小中学校時代の社会の授業では、昭和史は最後の3月でざっと流して終わりだった。高校の日本史では大学受験に必要な部分しか学んでいない。だから僕は昭和史を深く知らない。

40歳を過ぎて今さら昭和を学ぶのもおかしいが、大人になるとはそういうことなのかもしれない。このマンガは事実に基づいて、多少の脚色がされた作品のようだ。きっとこのマンガから昭和史はかなり学べると思う。

ただ、なぜか現在中学3年の息子は昭和史をよく学んでいるようなのだが、学習要領が変わったのだろうか。義務教育で昭和史をしっかり学ぶのは良いことだと思う。

英才教育

冒頭の回想シーンのあと、幼少期の英才教育が描写されている。乃木希典東郷平八郎といった日本帝国軍の英雄が学習院院長として指導係をしている。原敬総理大臣の暗殺事件や関東大震災などの出来事も描かれている。

物語はまだ大正14年

物語は最新刊の6巻の時点でまだ大正14年。まだ昭和天皇にも即位されていない。続きが楽しみなのだが、冒頭のマッカーサーとの会見に至るまでにはあと何巻と何年かかるのだろう。