パトシBLOG

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マンガ『自殺島』の前日譚『無法島』から日本の死刑制度を世界の潮流と見比べてみる


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以前に読んだ『自殺島』と同じ島での前日譚ということなので読み始めてみた。自殺島の話の中でも少し登場したあの男女二人が主人公。現在まだ3巻で継続中。

あらすじ

20XX年、日本政府は増え続ける凶悪犯と、国際社会からの死刑廃止論を鑑み、流刑制度を復活させる。そして、凶悪犯罪者隔離目的特別自治区、通称『無法島』に死刑に相当する凶悪犯62名を収容することを決定した。主人公のカイトは、身に覚えのない家族殺害の罪で無法島に送られることになり、その他61名は全員が凶悪殺人犯という環境で生きていかなければならなくなる。そして、カイトは連続辻斬り殺人犯である「白刃の魔女」と呼ばれるミソラと共に行動するようになる。

自殺島も無法島も無法地帯。略奪・レイプ・殺人が物語の中心

自殺島も無法島も法のない、警察のいない無法地帯の無人島での物語なので、略奪・レイプ・殺人が中心になる。とにかく男は女を襲う。だが、無法島では女も凶悪殺人犯であり、特にミソラは木刀を持つと男より強いので簡単には捕まらない。ミソラは美人なので島に到着以来ずっと男達に狙われている。カイトは元野球部のエースなので石をボール代わりに投げつけてミソラを襲う男達と戦う。この状況が3巻まで続いている。この先どう展開していくのだろうか。

自殺島についてはこちらをどうぞ。

昔は流刑制度があった

このマンガをきっかけに犯罪者を島に流す流刑制度について調べてみた。有名なところでは、オーストラリアがかつてのイギリスの流刑地だった。先住民族アボリジニーとの間で衝突があったそうだが、オーストラリアへの流刑制度は19世紀半ばに廃止されている。

一方で、日本でも「島流し」という言葉が今でも使われるように昔は流刑制度が存在した。江戸時代でも各藩で流刑制度があり、西郷隆盛薩摩藩から沖永良部島に数回流されている。そして明治になってからも存続し、北海道が流刑地となり、明治41年に廃止されるまで存在したようだ。

それにしても、沖永良部島にしろ、北海道にしろ、人は住んでいる場所だったようなので昔の流罪では無法島のように無人島に流されるということはなかったようだ。

現代での流刑制度についてはネットを検索してもヒットしないが、先進国で流刑制度が存続している国はないのではないだろうか。

死刑制度廃止が国際的な潮流

無法島の設定として、凶悪犯が増えすぎているものの、死刑は国際社会からの批判が強いため執行が難しく、やむなく試験的に流刑制度を復活させたという設定だ。

そこでネットを調べてみたところ、死刑制度は廃止が世界の潮流らしい。

下記は2015年の記事だが、死刑制度を全面的に廃止した国は2004年の85カ国から2013年には98カ国に増えており、死刑執行に関しても2013年中に欧州各国ではゼロであり、G8で死刑執行がなされたのは米国と日本のみということだ。

今まで日本の死刑制度が国際的にどういう状況なのかということを特に考えたことがなかった。たかがマンガからだとしても、グローバルな視点で日本の法を考えるきっかけになったのは良かったと思う。とは言え、死刑を廃止する影響で無法島みたいな流刑制度が復活してしまわないことを願うが。